そして次の日。
 少しばかりの疲労を感じながらも、俺は昨日の弁当の礼を言うためにラクシャの家へと向かうことにした。
 ラクシャの家は街の中央付近にある冒険者ギルドを挟んでちょうど俺の家と反対側にある。
 だからついでに、先にギルドのほうへ顔を出して昨日の報酬をもらうことにする。
 入れ替わり立ち代り、腕に覚えのある荒事一本で生活していこうとする連中が集まる傭兵ギルドを、俺は余り好きではない。もちろんそれは強面の連中が多いので怖いとかいった理由ではなく、単純に空気が俺に合わないためだ。
 ぎらついた眼光がそこかしこを飛び交い、少しでも火種が舞い込めば、あっという間に大火事になりかねない物騒な場所。
 あそこでは殴り合いや喧嘩、果てには流血沙汰が起きることも珍しくない。
 街の中心部なんて人通りの多い場所に、こんな治安を悪くしそうな施設を作る許可を出した、前の町長はアホなんじゃないだろうかと密かに俺は思っている。
 そんなことを考えながら、道を歩いていると、やがて傭兵ギルドの建物が見えてきた。
 相変わらずあの建物周辺には人通りが少ない。
 街の住民は騒動を避けるために、自発的にこの辺りに近づかないようにしているためだ。
 そして人通りが少なく、傭兵ばかりがこの地帯に集中するために、それが更に面倒ごとを起こす原因になっているという悪循環がまた素晴らしい。
 本当に、このあたり余りにもガラが悪くなりすぎたら一度、大掃除でもしないといけないかもしれない。――前にぶち切れかけた時にやろうとしたら、ゲインに止められたからまだ我慢するけど。
 過去の記憶を思い出しながら、俺はそのまま冒険者ギルドの扉をくぐった。
 荒くれ者は酒に寄って来るという習性を利用して、半分が酒場になっているこの建物の中に入ると、四方八方からまず視線が突き刺さる。俺の姿を確認すると、また酒飲みに戻る者、更に監視するように視線を強める者、視線は戻してもこちらを未だに気にしている者など、実に様々な反応だ。
 これに昔は苛々したものだけど、慣れてしまえばどうってことはない。
 無視していれば大抵は無害なのだから。そもそも、この建物の中にいる人間が束になってかかってきたとしても返り討ちにできるのだから、そこまで俺が卑屈になる必要は無い。
 まずはここへ来た目的、報酬の受け取りのために窓口へと向かう。
 昔は傭兵をしていたと言う、顔なじみの事務員と目が合うと、すぐにあちらは用件を察したらしかった。

「――マツバラか。昨日の件だな?」
「ああ。できれば、用事があるから直ぐに終わらせてもらえるかな」
「日がな一日、暇そうにしているお前に何の用事があるっていうんだよ」

 そんなことを言いながら、事務員、ロデムはすぐにこちらへと紙切れを寄こしてきた。
 報償の受け取りに関してサインをしろということなのだろう。
 早くこの建物を出たい俺は直ぐに名前を書いて、ロデムへと戻した。
 ロデムは受け取ったサインを確認すると、窓口から一度奥へと引っ込んで、そして報酬の入った袋を持ってきた。未だ通貨が主流のこの世界では、大きな仕事を終わらせると、常にこうして少なくない金貨の詰め込まれた袋を渡されるのが面倒だ。
 札束なら携帯するのも楽なんだけど。
 まあかなりの大金を貰っているのだから、文句を言うのは筋違いでもあるのだが。
 そんなことを考えながら、金貨の詰まった小袋を受け取っていると、不意に隣の酒場から歓声が聞こえてきた。

「また何かやってるのか。飽きないな、あの連中も」
「それが普通の傭兵だよ。どちらかと言えば、おかしいのはお前の方さ」
「馬鹿騒ぎをしないという意味なら、確かにそうだね」

 どうやら喧嘩でも始まったのだろう。
 普段から騒々しい隣の酒場だが、今は誰かを取り囲むように人の輪ができている。
 経験上、こういった場合は酔っ払いが一対一で殴り合いをしていることが多い。

「止めに行くのか?」
「まさか。面倒だからやめておくよ。俺はああいった騒ぎに加わることが嫌いなんだ。知ってるだろう?」
「そうか。マツバラも慣れてきたらしいな」

 そんなことを呟きながらも、ロデムは疲れたようにため息を吐いた。
 この建物の中で乱闘が起きれば、騒ぎを静めるのはギルドの職員となる。
 だからこれからのことを考えると憂鬱になっているのだろう。
 元傭兵であったとは言え、ロデムが現役の傭兵の相手をするのは骨が折れるように思える。
 ゲインでもいれば、あいつは傭兵達にも発言力があるから、どうにかさせれるんだが。
 残念なことに、仕事で忙しいあいつはそうそうギルドにいることはない。

「――何なら、あの騒ぎ終わらせてこようか?」

 親切心からの提案だったのだけれど、ロデムは首を横に振った。

「それはいい。あいつらみたいな人種はああやってじゃれあうことで、適度に息抜きしてるんだ。お前が動けば、あの騒ぎはすぐに収まるだろうが、結果的には不満がたまって悪い事になる。――血の気が多い連中が共食いしてる間には、街の人間に被害が行くこともないしな」
「そう。それならいいけど」
「ああ。面倒ごとが、俺たちギルドの職員に降りかかってくる内は可愛いもんだ。半年前のように街の住民に被害が出たら、街で一番危険な奴が暴れ出しかねない。あれは本当に疲れたよ」
「悪いけど、アレに関して謝るつもりは無いから」
「分かってるよ、マツバラ」

 そんな感じで微妙に過去の事を話しつつも、俺はそのまま騒ぎを無視して帰ろうとした。
 正直に言って、傭兵と言う人種とはそこまでソリが合わないのだ。
 進んで関わる道理が無い。
 また、この街に住んでいる傭兵の殆どが俺の実力に関してならば熟知しているために、挑発を仕掛けてくることは無い。
 だからこちらが無視すれば、まず間違いなく俺は五月蝿い奴らと無縁の世界をエンジョイできる。
 それこそ、年に一度起きるか起きないかぐらいの、余程のことがない限りは。
 
 ――そして面倒なことに、今回はそれが起きてしまったらしい。

 視界の端に入れていた人の輪の中心から、何かが俺の方へ向かって飛んできた。
 くるくると回転しながら、俺の近くにやってきたそれは、床へと突き刺さる。
 手に取ってみると、無骨な、反りのある曲刀だった。
 鈍い光を照り返す金属の刃が、凶器であることを雄弁に物語っている。
 そんなものが俺の足元へと。
 
(荒くれ者同士で潰しあうだけなら良いんだけど、こんな風に俺の方まで被害が来るようだと釘を刺しておいたほうがいいよな。調子付いたこういうのは、きっと後で面倒ごとを起こす)

 人の輪を形作っていた連中の誰かが最初にこちらの光景を目に止め、浮かべていた笑みを飲み込んだことが確認できた。
 俺はそいつらに笑みを返す。
 さらに多くの人間が黙り込んでこちらを凝視してきた。
 まるで蜂の巣を突いてしまった子供の様な表情に、苦笑いを浮かべざるを得ない。

「誰が、刃物を振り回して、何をやってるんだ?」
 
 人込みの中、知った顔を見つけたので問いかけてみると、そいつは少しだけ口ごもったが、やがて口を開いた。

「……昨日、この街にやってきた連中だよ。理由は知らねえけど、女が二人、そいつらに突っかかって、喧嘩になってるんだ」
「そっか。随分、物騒なことすると思ったけど、外から来た人間なのか」

 答えを聞きながら、人の輪へと近づいていくと、争っている連中を観戦していた人間のほとんどが俺に道を譲った。
 ざあっと人垣が割れる。
 それでようやく争いの現場を俺は見ることが出来た。
 人の輪に囲まれた空間では、五人ほどの男たちが、女二人を囲んでいる。
 男達は一人を除いて獲物を構えているから、その一人の曲刀が先ほど俺の足元に刺さったものなのだろう。

「なあ、あんたコレ返すよ。落ちてきたんだ。俺のいた場所まで」

 ぴりぴりと緊迫した雰囲気を無視して俺は、無手になっている男の元まで近づいた。
 その男は女二人の方に気を取られていたらしく、背後に立つまで俺の存在には気づかなかったようだ。

「ああっ、何だテメェ――!」
「だから、これ返してやるって言ってるんだよ。あんたのだろう」

 返答を遮って、ずいっと手に持っていた曲刀を差し出してやる。
 すると相手は血が上っているのか知らないが、意味不明なことに俺に向かって敵意を向けてきた。
 そしてせっかく持ってきてやった曲刀を礼も言わずに受け取ると、小さく舌打ちしてから俺をにらみつけた。

「見下すように見てんじゃねえよ。怪我したいのか」
「そんなことよりも、謝罪ぐらいしたらどうなんだ? あんたのそれが俺の近くまで飛んできてさ、危うく怪我しそうだった」
「何とぼけたこと言ってやがる……ッ!」

 そこに至って争っていた男と女達もようやく俺と、目の前の男の口論に気がついたらしい。
 にらみ合う事を止めて、こちらを眺めているのが見えた。
 まあ、俺はいい加減に目の前の男の頭の悪さに辟易していたから、横目に見えたという程度のものでしか無いけれど。
 本当に、――こんな風に周囲の被害を考えずに暴れまわって、なおかつ居直るような連中が多いからこの場所は嫌いなんだ。

「とぼけてるのはあんただろう。あんた、いやあんた達が暴れて迷惑している人間がいるんだ。真っ先に謝るのが筋って言うものじゃないのか?」
「その物言い、テメェ喧嘩売ってんのか!?」
「……どう考えても、俺が売られてると思うんだけどな」

 シンナー吸ってる不良みたいな台詞に、呆れてしまってため息をついてしまう。
 だかそんなことも理解できないのか、相手は額に青筋を浮かび上がらせた。
 しかもさらに、他の男も二人ほど、俺の近くへと寄って来る。

「おい、何だこいつは」
「知らねえよ。ただの馬鹿だろう。俺に喧嘩吹っかけてきてるんだ」
「何だ、兄ちゃん。俺たちは忙しいんだよ。もやしみてぇなガキは帰って寝てろや!」

 そして気がつけば俺の目の前では、三人が武器を構えて立っていた。
 こちらを威嚇するように唸り声を上げてくる。
 謝ればそれですむ話だというのに、どうしてこういったタイプは頭を下げる事を強く拒むんだろうか。
 そろそろ堪忍袋の緒が切れそうになってくる。

(……時間が無駄だから、こいつら全員黙らせてしまおうか)

 そんなこともふと思いついてしまうが、そこは耐える。
 どうにも俺は、自分が相対的に強くなってしまってから力技に訴えることが多くなってきたような気がする。
 それは個人的にはいいことだとは思えない。
 話し合いで解決できることならば、それで解決する方がいい。
 だから俺は落ち着くために深呼吸をする事にした。
 ふうと息を吐いてから、大きく息を吸い込む。そして、――ゴスッという音がした。
 顔面に何かが乗ったような重みが加わる。
 全く痛くなかったのだけれど、殴られたのだと理解はできた。
 その瞬間に、穏便に済ませようとする気持ちは消えうせた。
 目の前の男達は俺を殴ったことを楽しそうに、にやにやとした笑みを浮かべている。
 俺もお返しとばかりに、笑い返してやった。
 直後。できるだけ優しく、撫でるように、目の前にいた一人の顔面を殴る。
 男は、悲鳴を上げる暇も無く、体を空中で一回転させながら吹き飛んで行った。
 残された二人が、呆然とその光景を眺めている。
 だけれど、その瞬間には俺はもう動いていた。
 三人のうち誰が殴ったのかが分からないから、取り合えず全員を吹き飛ばす――。
 一人の男の襟首を掴んで持ち上げると、子供を抱き上げるように優しい手つきで、俺はもう一人の男へとそいつを投げつけた。
 二人ともが受身も取れずに、壁へとぶち当たった。
 そして先ほど殴られて吹き飛ばされた男の上に、重なるように倒れる。

「もう面倒だから、ごちゃごちゃしたことは言わない。――邪魔だからお前ら、殺し合いなら街の外でやれ」

 俺は、残った男二人と女二人にそう言った。
 せっかく穏便に済ませようと思っていたのに、殴られたぐらいでキれてしまったことで、自分の決意をぶち壊してしまったことが苛立たしくて、その声は普段よりも鋭かったかもしれない。
 もう色々と面倒だから、そのまま俺は力押しで進めることにした。
 少し自己嫌悪するが、所詮俺なんてこんなものなんだろう。
 いつかはもっとまともな人間になれたらと思うけど、上手くいかない。
 特にこの冒険者ギルドの周辺では。
 これだから、いつまでたっても俺はこの場所が嫌いなのだろう。
 残った一人一人を睨みつけながら、そんなことを考えた。
 が、そこで見知った顔があることに気がついた。
 男五人に取り囲まれていた、女二人の内の一人。
 それは昨日の夜に少し話をした、もう二度と会うことは無いと思っていたシェリルだった。

「何だ、君も暴れていたのか。まさか、こんな形でまた会うとは思っていなかったよ」
「……私もよ。マツバラ」

 シェリルは俺とやりあっても勝てないことを理解しているのだろう。
 邪魔だ、と俺が言った時点で既に武器を構える事を止めていた。

「マツバラ……? お前みたいな奴があのマツバラだって言うのか?」

 まだ立っている男の一人が、俺の名前を聞いて、愕然とした表情を作った。
 この反応を見るに、俺の名前は意外と知られているらしかった。
 それが良い形でなのか、悪い形でなのか分からないが。まあ、どちらかというと後者のような驚き方をしているけれども。

「この街にマツバラは俺以外いないよ。で、名前まで知ってるなら引いてくれないかな。俺は手加減が下手なんだ」

 その言葉は半分脅しであって、半分は事実だ。
 元々が変態みたいな筋力を持っている俺は、普通の人間に優しく対応するのが難しい。
 嘘では無いと男達もまた判断したのだろう。
 後ろで既に刃物を戻していたシェリル達と同様に、武器を収める。

「うん、理解が早くて助かるよ。どういった理由でこんなことしてたのかは知らないけど、場所は選ばないと。俺みたいに被害に合いそうな人間が出てからじゃ遅いんだからさ」

 俺はその光景に満足して、頷いた。
 本当ならば謝らせるところまでやりたかったのだけど、もう手を出してしまった俺がそれを言うのは道理が通らない。
 だから忠告だけを済ませて、この場所を去る事にした。

「さっきも言ったけど、続きをやるなら街の外でやりなよ。街中で刃物を振り回すのは非常識だから」

 それだけを告げて、建物の外へと出る。
 出て行く間、誰一人として俺に何か言おうとする相手はいなかった。



「いやー、ほんとこの家は落ち着く」
「……まだお茶は残ってますけど、飲みますか?」
「ああ、うん。ちょうだい」

 そして所変わってラクシャの家。
 少し前までここで暮らしていた俺は、来たついでにお茶を御馳走になり、更には最近作り方をラクシャが覚えたと言うお茶菓子を盛大に貪っているのだった。
 何から何までカストール家のものを、先ほどから俺だけが食べたり飲んでいるのでマナーが悪いような気がするので、材料費ぐらいは払いたいと申し出たのだが、それはしっかりと断られてしまったのでどうしようもない。
 なら何も飲食しなければいいだけの話かというとそうでもなく、最近家事調理を勉強し始めたらしいラクシャがお茶を入れるのに挑戦したり、この前作ったという茶菓子を持ってきたりするので断ることもできないのだ。
 正直なところ 「マツバラさんの好きな大人の味に仕上げました」と言って持ってこられた茶菓子は苦味が利きすぎて、もはや菓子と呼べないものであるのだけれども、そこは笑って堪えなければならない。
 以前まで女の子らしいことには興味を示さなかったラクシャが、せっかく頑張っているのだから、その芽を大切に育てていくのが兄貴分の努めであることは間違いない。
 緑茶もどきよりも苦い革新的な茶菓子は、中々俺の精神力を削り取ってくれた。

「……お茶菓子、美味しかったですか?」
「ああ、うん。よくできてたと思うよ。ただ次作るときは、甘みを強めたらもっと良くなるだろうね」
「……やっぱり甘みは必要ですか。前にマツバラさんが言っていた大人の味の意味が分からなかったので、とにかく苦くしてみたんですけれど」
「ははっ、苦いだけだと大人の味じゃないんだ。甘味の中にほのかな苦味が隠されていてこそ、なんだよ」
「……そうなんですか。難しいですね」

 むむ、と思案するように眉根を寄せているラクシャを見ていると自然と笑みがこぼれた。
 やっぱり俺はこういう風な日常的な雰囲気の方が好きみたいだ。
 他愛も無い話をしているだけなのに、すごく楽しい。
 俺が笑っていることに気がついたラクシャは、あちらも軽く口元を緩めた。

「本当にこの家にいると、気持ちが落ち着くよ」

 俺はこの世界に家族はいないけれど、やっぱりカストール一家がそれに一番近いのだろうと再確認する。

「……それなら、またこの家に戻ってくればいいんじゃないでしょうか? お母さんも、お父さんも、マツバラさんのことを気にしています」
「そっか、心配してもらってるんだ。ありがとう。――でも、今は止めておくよ。ちょっと最近は疲れているから」

 俺がそういうと、意味が分からなかったのかラクシャは首をかしげた。

「つまりさ、今この家を頼っちゃったら、立ち上がれなくなる気がするんだ。こう見えて、俺は甘えたがりだから。疲れていたり気が滅入っていると、とことん誰かに寄りかかろうとして。――この家の人間は、ラクシャも含めて優しいから、それでも面倒を見てくれそうな気はするんだけど、それじゃあ悪いと思うんだよ」
「……言っている意味が分かりません。疲れているのなら誰かを頼ったほうがいいのではないですか?」
「頼るだけならいいんだよ。だけど俺の場合は、それが依存になりそうだから困ってるんだ。――ちょっと難しい話かもしれないけど」

 うまく説明する言葉が見つからなくて、苦笑いを浮かべながらそう答える。
 ラクシャは俺の言いたいことを理解できてはいなかったようだけど、こくりと頷いた。
 以前、俺が大人の味について説明した時と同じように、言葉面だけの理解で留めておくつもりなのだろう。
 俺の語彙は豊富じゃないだけに、懸命な判断だ。

「分かりました。……ただ、何か手伝えることがあったら教えて下さい」
「うん、ありがとう。その言葉だけで、随分と楽になるよ」

 右も左も分からない異世界。
 そこで困惑している俺を無償で世話してくれたラクシャは変わらず優しいことは、喜ばしいことだった。
 この子を基準として見ていれば、化け物みたいな力を手に入れてしまった自分が、変わらず今までの自分としてあれるような気がする。そのことが本当に大切なことだと感じられた。



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