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「……ああ、もう朝か――――昼と夜は駄目でも、朝なら料理しても大丈夫だよな」


 男は呟き、そして傍らにて眠る女性の頬を撫でた。



















衛宮士郎。働く主夫。
      ――朝の光景でドッコイ――






















 季節は凄まじい速度で流れていき、気がつけば既に秋。
 無駄に暑苦しい夏は終わりを告げて、木の葉の枯れ落ちるこの季節は少しばかり肌寒いが、それでも一年で最も暮らし易い時期ではなかろうか。
 そんな秋のある朝。今日も今日とて平穏な衛宮家の台所から、トントントンと異常な程にリズミカルな包丁捌きで、豆腐をさいの目に切る一人のおとこがいた。


「む、妊娠中に必要な1日の食事量は、妊娠前の所要量に、350キロ・カロリーを加えれば良いわけだから、朝食には100キロ・カロリー程度の軽い副菜を添えてやれば凛の健康管理はバッチリだな。おっと、そういえば、生まれる子供がアレルギーになるかもしれないから、卵と牛乳の使用は極力避けておくべきだった」


 おとこことナイスガイ士郎はやけに説明口調な台詞を交えながらも豆腐を切り終えると、今度は神速の動作でまな板の横に置いてあったトマトのへたを取り、続けてトマトの上部に包丁で十字に浅い切り目を入れた。更にはそのまま、流れるような動作で切り目を入れたトマトを、熱湯を沸かしていた鍋の中に放り込む。
 ポチャンという音を立ててトマトが全く同一の放物線を描きながらも次々に鍋の中へと入れられていく。その様は最早、芸術と称しても差し支えは無いだろう。ただ、見事なり。


「農薬が残っているかもしれないから、野菜の皮は全て取り除いておこう」


 マイトガイ士郎が何事かを呟いている間に、熱湯に入れられたトマトの皮が熱によって切り目からめくれていく。士郎はその一瞬を鷹すら圧倒する視力で察知すると、右手に網じゃくしを颯爽と構え、


「――――シッ!」


 全てのトマトを取り出し、控えてあった冷水を入れたボウルの中に丁寧に入れていった。
 一見して、熱したトマトを冷や水に入れなおすという意味の無いようにも思える動作だが、これは熱せられていたトマトを急激に冷やす事により皮を剥き易い状態にしたのだ。これぞ、熟練の主夫の技『トマトの湯むき』である。
 トマトの湯むきなんざ、一人暮らししてる人間なら誰でも出来る簡単な技術じゃねえかよっ! とか思っている人がいたとしたら、失礼だが――――認識が甘すぎる。
 確かにトマトの湯むきなどは初歩の技術だが、それでも熱湯で茹でられたトマト自体が全く身が崩れていないとしたら話は別になってくる。包丁捌き、熱湯からトマトを取り上げるタイミング、更には皮を即座に剥き終えるスピードの全てが揃っていなければ為しえない、驚異的なまでの妙技である。恐らくは、並みの家政婦では太刀打ちできまい。
 衛宮さん家の士郎君は赤くないのに通常の三倍の性能を誇っているというのか。恐るべし。


「……ふう、後は味噌汁を完成させれば問題ないな」


 無論、出汁入り味噌などという外道な方法を使わずに、本格思考のグレイト馬鹿は、それぞれ昨日の晩から水に浸しておいた昆布と干し椎茸を茹でる事により取った士郎カスタム出汁を使って味噌汁を作っている。そこに妥協の二文字は無い。あるのはこぼれんばかりの暑苦しい“愛”の一文字。
 …………それにしてもこの男は、良いのか悪いのかの判断が難しい方向へと変貌してしまった。


「だけど、一番食べないといけない凛が一番小食なこの家は少し変わっているのかもな」


 しかし気にした様子も無く、衛宮・ザ・グレイトはコトコトと煮立ち始めた味噌汁を見つめながらも腕を組んで呟いた。アホのリミットオーバーの具現者である彼に、変わっていると言わしめるのは、何を隠そう衛宮家の食卓(食べる側)を支配する猛者達だ。


「桜は成長期だから良いとしておいて――」


 第一の刺客はよく食べる桜。士郎が遠坂嬢の事を気にするたびに、箸をビュイーンと動かして飯をかっ喰らい始めるので、傍から見たら自棄食いに見えるのは秘密である。


「――藤ねえは相変わらず、どこにあれだけ入るのか解らないし――」


 二番手はいっぱい口の中におかずを放り込む藤ねえ。虎は口の中におかずを確保して誰からも奪われる事の無いようにした後に、モキュモキュとご飯を食べるので、好きな物ばかりを食べる傾向がある。


「――セイバーは……もう、見てて爽快だから良いか」


 そして最後を飾るのはチャンピオン獅子王で、座右の銘は『……雑でした』の一見すれば、ちょっと美人すぎるだけの小柄な少女であるセイバーだ。コクコクハムハムゴキュゴキュズズズーッと、百合のつぼみの如く小さくて可愛らしい唇から物理制限を無視した速度で食事をする彼女は、ある意味、何処か遠いトコロに到達してしまったかのような印象を受ける。
 まあ、彼女は最近は手に職をつけ始めたので、食べた分の食費は衛宮家に立派に還元しているのだが。
 えらく適当な理由でセイバーが始めた翻訳業だが、意外にも羽振りはいい。海外で発表された最新の研究とやらの書いてある小難しい論文を日本語に翻訳するだけで、1ページにつき○○○○円と結構な金が入ってくるためだ。国際化が進めば語学の必要性は更に高まっていくだろうから、聖杯により反則的な知識を与えられているセイバーの敵ではない。騎士王のこれからの将来は安泰であるともいえる。


「まあ、そんな他愛も無い事よりはカロリーチェックが先決だな」


 だが、直ぐに思考を打ち切る士郎。一般家庭ならば三日分はもちそうな量の食事を、一夜にして消し去る集団の事を他愛も無いと断定した後に、身に着けた白いエプロンのポケットから電卓を取り出して、ピコピコと数字を打ち込んでいく。桜、藤ねえ、セイバーと、体格(胸?)の大きさに反比例して上昇していく衛宮家の食事量は確かに異常ではあるが、どう考えても、それに疑問を覚えないアルティメット馬鹿自身が最も異常である事に気が付いていない。毒蛇には自らを下回る毒は効かないという事だろうか。或いは『知らぬは亭主ばかりなり』という格言通りの事なのだろうか――――って、これだと意味が違って洒落にならないから駄目だ。


「む、推奨カロリーよりも少しばかり上回ったな。よし、こうなったら米の一粒単位でカロリーを微調整――――」


 そのままグレイト馬鹿は菜箸を使って慎重に、お椀によそった白米から一粒ずつ米粒を取り除いていこうとする。


 だが、


「止めなさい、ばか」

「ぐぅっ――――!?」


 ゴォウンッと後頭部を思いっきり叩かれて士郎は台所の流しへと頭を沈ませた。たとえ倒れようとも、お椀はきちんと落とす事無く右手に持っている様は素敵ではある。が、彼を叩いた人物からしてみれば、士郎の態度は眉をひそめたくなるモノだったらしい。
 彼を叩いた人物はやや不機嫌そうな表情で士郎を見ている。語るまでも無いが士郎を叩いた人物は、上からペタン、ボンッ、ペタンと抜群の妊婦スタイルを誇っている遠坂凛その人だ。別名『衛宮家最後の常識』。


「……朝からテンション高すぎるわよ、士郎」


 ハアッと大きなため息をつきながらも遠坂嬢は続ける。彼女も分類上は魔術師あたりに属しているので、一般人と比較してみれば非常識な人間であるはずなのだが、そんなモノは微塵も関係ないと言わんばかりの衛宮家のカオスっぷりに疲れているのだろう。
 是非ともこれからも頑張っていただきたいものだが、はたしてどうなる事やら。


「凛、おはよう。調子はどうだ?」
 
 
 だが、衛宮家で一番変な男は遠坂嬢に殴られても、気にした様子も無く即座に復活して朗らかに笑って言った。まあ、聖杯戦争では何度も血をダクダクと流して三途の川を渡りかけた男なのだから、今さら一回や二回殴られようとも大した事は無いのだろう。
 『緊急事態には頼りになる耐久力だが、普段は物事を言い聞かせるのに面倒だ』と、遠坂嬢は思った。


「――何だ、気分でも悪いのか?」


 ムスッとした表情の遠坂嬢を見つめて心配そうに士郎が問いかける。猪突で猛進な彼は、遠坂嬢が悪阻つわりにでもなったのかと考えたのだろう。だが、悪阻になるのは妊娠してから7〜9週目だから、とっくに時期は過ぎ去ってしまっている。


「はあ……いつも通りよ。朝だから気分は悪いけど、前よりは格段にましね」


 そして勿論だが、遠坂嬢が少しばかり滅入っているのは、朝からエプロン着けた士郎が米の分量を米粒単位で調整しようとしている阿呆な姿を見かけたからであって、悪阻などが原因ではない。遠坂嬢は妊娠してから約八ヶ月目なので、腹が大きくなりすぎているために背を後ろに逸らして歩かなければ重心が取れなかったりと、昔と比べて面倒な事は多いのだが、そんなモノは慣れの一言で片付ける事が出来ている。
 基本的に万能な彼女の応用力は一般人よりは遥かに高いので、既に順応してしまっているのだ。


「じゃあ、どうしたんだ?」


 遠坂嬢の大丈夫という言葉を聞いても、尚も心配し続ける士郎。
 この男は性根からして人の体調を心底気にするという長所にして短所を持ちあわせているが、今回はそれだけが原因でこれだけ心配しているわけではない。ずばり、遠坂嬢の悪阻は恐ろしく酷かった事が原因で、それが再発したのではないかと考えているのだ。
 衛宮家にて語り草となっている『遠坂嬢、梅干所望事件』が起きてから一ヶ月が経過して、見事なまでに悪阻となった遠坂嬢は凄かった。
 普段でも起床してから数十分は、どんよりと顔を曇らせて機嫌が悪そうにしている彼女だが、悪阻となった彼女はその比ではなかった。朝起きてから、この世の終わりと言わんばかりの暗い表情で廊下をずるずると徘徊し、朝食を口にすれば三回に一回の割合で吐き気を催してトイレへと駆け込む事は当たり前。そこから更には情緒が不安定になっているためか、不意に何でもないことでヒステリックに喚いたり、悪いときには泣き出したりした。周囲の人間は遠坂嬢にストレスを与えないように細心の注意を払っていたにも関わらず、だ。
 遠坂嬢が泣き出すという事態は考えにくいかもしれないが実際に起こった事実であり、そのために士郎の過保護ぶりは拍車がかかっていたりする。
 例を挙げてみると、ある時に藤ねえが居間でテレビのチャンネルを適当に変えた時に火曜サスペンス番組が放送されていた事があったのだが、その番組の中で突然に出てきた流血シーンを遠坂嬢が見た瞬間に泣き出したりしたのだ。遠坂嬢は士郎の傷の手当てをしたり、毎月、宝石に魔力を貯めるために自分の血を抜いたりと、血を見ることに慣れていたにも関わらず、テレビ番組の流血シーンを見ただけでその困惑した状態になってしまったのだから、悪阻は本当に笑い事ではない。
 子供でも泣き出さない流血シーンで魔術師を目指していた遠坂嬢が泣くなどと、かなり誇張されたように聞こえる話だが、これはもう一度言うが事実である。嘘だと思うなら知り合いに妊婦でもいたら聞いてみるといい。ひどい時には、朝起きて横にいた夫の顔を見てグッときてしまい泣き出してしまったという事も有るらしいので、衛宮家の例は可愛いものだ。
 というわけで、電車の中で妊婦を見つけたら席を譲ろう。


「あー、何でもないって言ってるでしょう。あんたは心配しすぎなのよ」


 と、飼い主の反応を待つ子犬のように不安げな様子の士郎を見上げながらも、遠坂嬢は言葉を返した。
 『士郎は聖杯戦争が終わってから体だけは馬鹿でかくなったのに、逆に精神年齢は低くなっていないだろうか?』とか内心では思ってはいるが、士郎が真面目な表情をしているので遠坂嬢は毒舌を発揮する事も許されずに、無難な返答しか出来なかったのだ。
 結局の所どれだけ阿呆な行いをされたとしても、それが好意に基づいてさえいれば相手を嫌う事が出来ない人間なのだ、遠坂凛という人物は。父親を失ってからずっと一人で生きてきたため、相手の表情の底に隠された裏を読んで会話をする事には長けているのだが、作為の無い明け透けな態度というモノに免疫が無いのだろう。だからこそ、士郎と一緒になったとも言えるが。


「そうか――――良かった。もし気分が悪くなったら直ぐにでも言ってくれ。仕事中だろうと携帯に連絡くれれば駆けつけるから」


 二度目の返答でやっと安心したのか笑う士郎。昔の無愛想な彼とは違って、幸せオーラを周囲に垂れ流す。
 間近でそれを喰らった遠坂嬢が不覚にも当てられてしまう程の途轍もないニコニコであり、余りにも行き過ぎて頬の筋肉を制御できでいないのではないだろうかと邪推してしまう程のレベルである。


「ばか。そんな大事なんて滅多に起きるわけないじゃない。いいから黙って稼いできなさい」


 急に照れくさくなったのか、プイと顔を横に背けながらも突き放したような言葉を放つ遠坂嬢。言葉の内容と比較して口調が暖かいのが、ご馳走様といったところ。何だかんだで二人の仲はぶっちぎりで良好だ。


「ああ、解った。だけど無理はしないでくれよ」


 士郎は士郎で、遠坂嬢の言葉に更に顔を緩め始めたので、もう固有結界並の強力な空間が形成されてしまった。あんまりにもホニャホニャと台所がふやけてしまったために、何者も二人の間に割ってはいる事などは出来そうにも無い。
 何と言っても見えない壁があるようだし、それを見た人ならば二人を生ぬるく見守ってあげたくなるのが情というものだろう。


 などと、考えていたのだが――――


「先輩! 朝ごはん作りのお手伝いに来ましたッ!」(させませんっ!


 ――――その瞬間、台所に更に一人が追加して姿を現した。
 ハアハアゼーゼーと息を切らせている辺り、よっぽど急いでやってきたのだろう。髪も乱れて、心なしか目が据わっているように見えるお茶目さんは桜だ。甘くなりかけていた空間を破壊するとは正しくアベンジャー(←?)である。


「ああ、桜か。おはよう」

「ええ、桜です。おはようございます先輩。それと姉さん」(アドバンテージは姉さんにある事は認めておきますが、今だけですからね


 若干、毒気を抜かれたかのような士郎の返答に、ニッコリ笑いながら語調を強めて桜が言葉を返す。その後に、きっと言い忘れていたのだろう、遠坂嬢にも挨拶したりする。少しばかり雑な挨拶だが、内心では慌てていたりするのだろう。この、うっかりさんめ。


「おはよ、桜」


 遠坂嬢も別段、気にした様子も無く挨拶を交わす。実に社交的な朝の風景であると言える。


「それで先輩、何か手伝う事はありませんか? 不肖、私、桜が先輩のお手伝いを何でもさせて頂きます」(例えば姉さんが相手を出来なくて困っているなら、夜の処理だってへっちゃらです


 キャラクターが変貌してしまった人間その2である桜が、やけに昔風味の言葉で士郎に尋ねる。


「む、今日はもう作り終えてるからな……特に手伝う事は無いぞ」

「そうね、何も無いみたいね」


 殆ど出来上がってしまった朝食を見つめながらの士郎の言葉に、遠坂嬢も同意して頷く。
 どうやら、お手伝いとしての桜の出番は無いようだ。


「そうですか、それなら食器くらいは私が並べますね」(くっ、作戦修正の必要性がありますね

「そうか、悪いな」

「いえ、当然です」(小さい事からコツコツとポイントを稼いでフラグをたてるのは王道ですから

「そう? なら私も手伝おうかしら?」


 と、皿の用意を始めた桜を見て遠坂嬢が、ふと呟いたのだが、


「駄目だ!」

「ダメです!」(これ以上、リードは広げさせません!


 秒速で二人共から却下される。二人共、遠坂嬢の事を考えているのだろうが過剰なまでの反応だ。


「……なによ、二人してそんなに強く言わなくても良いじゃない」


 そのために、憮然とした表情で遠坂嬢が不満を漏らすが、


「いや、俺が何か出来るときには、全部、俺にやらせてくれ。頼む、本当に心配なんだ」

「そうですよ、姉さん。一人だけの体じゃないんですから非常識です」(まあ、今回だけは確かに心配ですから
 

 突如、タッグを組んだ二人の勢いに反論する事が出来ない。そのため押し黙って遠坂嬢は更に不満そうな顔になる。
 大事にされすぎると窮屈なのだろう、彼女の性格からして。


「……はあ、解ったわよ。あっちで大人しくしてるわ」


 暫しの黙考の後、ため息をつきながらも遠坂嬢は背を翻して、居間へと向かった。ちなみにではあるが、現在、衛宮家のありとあらゆる場所には手すりが、グレイト馬鹿士郎の固有スキル『日曜大工:A』によって取り付けられているために、足元が不安定になりがちな遠坂嬢は手すりに掴まりながら部屋を移動している。
 一般家庭の倍近い大きさを誇る衛宮家の全ての場所に、釘とトンカチだけで手すりをつけた士郎の努力はアホだが、同時に頭が下がる。アホの一念は常識を凌駕するという事だろうか。


「む、桜。危ないから付き添ってやってくれないか?」


 だが、士郎はそれだけでは安心出来なかったらしい。皿を並べている桜に、遠坂嬢を見ていてくれるように頼んだ。


「――え、私がですか?」(イベント無しですか?


 皿の準備を始めていた桜は少しばかり意外そうに聞き返す。が、


「ああ、頼む。駄目か?」

「……解りました。私が姉さんをあちらまで責任をもって連れて行きます」(ああ、可愛いなあ。子犬みたいに頼まれたら断れないじゃないですか


 二度目の士郎の言葉に素直に頷く。ピュアガールであるわけだな、桜は。


「そうか、ありがとう」

「いえ、それじゃあ行きましょうか姉さん――――って、先に行かないで下さい!」(どうして落ち着きが無いんですか!

「別にいいじゃない。退屈なのよ、最近」

「それでも安静にしていてください!」(姉さんはただでさえ、最後の締めを間違うんですから!

「えー」

「えー、じゃありません!」(子供みたいなこと言わないでください!


 色々と会話を交えつつも、二人は台所から移動して言った。世は平穏、天下泰平事もなし、といった感じだろうか。


「よし、今日も頑張るか」


 士郎は普段どおりに、ニヤけながらも朝食の支度を開始した。